HazaMagazine Vol.8

2019.12.14
HazaMagazine Vol.8

非常識が常識になる時

文明社会で生きていくためには、常識的であることが求められます。社会通念上、当然だと思われる共通概念を、自分も身につけておくことは、大切です。でも、この常識ということには、2つの注意が必要です。
一つは、常識というのは、基本的に通用する場合が多いのですが、時と場合によっては、適さない場合があるのも事実です。何でもかんでも常識を基準に考えていると、周りの状況が変わっていったことにより、上手く切り抜けられない事態に直面することがあります。
もう一つは、常識というのは、時代と共に変化していくということです。変化は、徐々に起こっていくものですが、ある程度積み重なると、がらっと音を立てて変わることがあります。常識に固執していると、自分が取り残されてしまうこともあるのです。
就職活動を行っている薬学生のみなさんにとっての常識も、同じようなことがあるのではないかと思います。
就職活動はこうするべき、就職先はこう選ぶべき、こういう会社が好ましい、ああいう病院は辞めておいた方がよい…など、色々な常識があります。その多くは合っているし、その通りなのですが、先に述べた2つは、是非、気をつけておくべきだと思います。
つまり、医薬分業制度が本格化して45年。薬局や薬剤師を取り巻く環境は大きく変わりました。また、病院は…、薬局は…、という定義やあり方も大きく変わっています。その中で、今まで通りの常識が通用しなくなってきていると思います。
また、薬学教育6年制導入以後、変化は徐々に起こってきましたが、ここにきて、0402通知、薬機法改正、2020年度調剤報酬改定と、業界のあり方も具体的に変わりはじめています。
非常識が常識になるときが近づいているのかも知れませんね。