HazaMagazine Vol.9

2019.12.28
HazaMagazine Vol.9

最初に施設在宅を担当する3つの理由

私たちの薬局では、新卒薬剤師は座学を含む初期研修と店舗での仮配属期間を終えたあと、おおむね60名前後の介護施設を担当をすることになっています。入社して半年も経つと、頻繁に介護施設に足を運び、医師の訪問診療に同行するだけでなく、単独で患者のもとを訪れ、月に4回の居宅療養管理指導を行っています。

医師との訪問診療では、患者の状態や治療方針も理解して調剤にあたり、単独訪問ではご本人や看護・介護職から情報を入手するとともに、薬剤師でも血圧や脈拍の測定や呼吸音、心音、腸音などの聴診、足の浮腫や皮膚の乾燥状態などを確認しています。

これは、医師の診察のまねごとであったり、看護師のお手伝いなのではなく、自分が投与した薬がきちんと服用され、予期される副作用が見られず、期待した効果が発揮できていることを確認するということが目的なのです。

そして、コンプライアンス、効果、副作用に問題があると考えれば、薬剤師でしかできない薬学的知見に基づくアセスメントとともに患者の状態を医師にフィードバックするという仕事に従事しています。

新卒薬剤師からそんな無茶な…と思われるかもしれませんが、当社にできる理由は3つあります。1つめは、患者さんの基本情報や現在の状態を医師や看護師と共有できるために、自分が担当する患者さんの状態をよく解った上で業務に当たれるからです。2つめは、計画的な訪問診療が行われるため、明日このメンバーを回診するということがわかり、予習が可能になることです。そして、3つめは、困った時には店舗内の先輩に聞いたり、場合によっては、定期的に開催されている症例検討会でみんなの意見を募ることも可能だからです。さらに、こういった業務に集中して取り組める時間・気力・体力が確保できる業務システムがあることも大切です。